本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。紹介している商品・サービスは運営者が実際に使っているもの、または同業者の間で一般的なものです。
本記事は現役のエアコンクリーニング業者が、同業者・開業したばかりの方向けに書いています。一般のお客様は、作業した業者にまず連絡してください。
作業を終えて次の現場に向かう途中、「さっき掃除してもらったエアコンから水が垂れてきた」と電話が鳴る。開業して最初に胃が痛くなるのがこれです。結論から言うと、洗浄後の水漏れの大半は壊したのではなく、汚れが動いた・部品の戻し方がずれたのどちらかで、当日中に自分で直せます。慌てて「弁償します」と言う前に、この記事の順番で切り分けてください。
まず電話で聞くこと(3分)
現場に戻る前に、電話で次の4点だけ確認します。ここで半分は原因が絞れます。
- どこから垂れているか(吹き出し口の中央か、本体の左右どちらかの端か、壁との隙間か)
- 運転モードは何か(冷房・除湿なら結露水、暖房なら洗浄液の残り水の可能性)
- 垂れ始めたのは運転開始から何分後か(すぐなら残り水、30分以上後ならドレン系)
- 水は透明か、白っぽい・泡っぽいか(白や泡なら洗浄液のすすぎ残り)
電話口で「すぐ止めてください、原因を見に伺います」と伝え、運転を止めてもらいます。垂れた水は雑巾で受けてもらい、床が濡れているなら写真を撮っておいてもらうと後の説明が楽です。

現場での原因切り分け
| 症状 | 考えられる原因 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 運転開始直後に本体端から数滴 | 洗浄水・すすぎ水の残り | 暖房を10分回して止まれば残り水。多くは半日で収まる |
| 冷房30分後から吹き出し口中央からポタポタ | ドレンパン内の排水不良(汚れが動いてドレン口を塞いだ) | ドレンホース先端から水が出ているか見る。出ていなければ詰まり |
| 本体の左右どちらかの端から連続して垂れる | ドレンパンの戻し不良・傾き、ドレンホース接続部の外れ | 前面パネルを外し、ドレンパンの爪と接続部を目視 |
| 壁との隙間から垂れる | ドレンホースの折れ・つぶれ、配管化粧カバー内での抜け | 化粧カバーを開けてホースの経路を追う |
| フィルターの奥から霧状に飛ぶ | フィルターの入れ忘れ・浮き、ルーバー角度の変化で結露 | フィルターとルーバーの位置を確認 |

応急処置と復旧の手順
- 電源プラグを抜くかブレーカーを落とす。
- ドレンホースの屋外側の先端から、ドレン用の吸引ポンプ(またはウエスを巻いた掃除機)で吸い、剥がれた汚れの塊を取る。洗浄で緩んだスライムが動いて詰まるケースが最も多い。
- 前面パネルを外し、ドレンパンの爪と傾きを確認。分解洗浄した機種は、ドレンパンの奥側が乗り上げていないか手で押して確かめる。
- ドレンホースの接続部(本体側)を触って緩みがないか確認する。
- 復旧後、冷房を最低温度で20〜30分運転し、ドレンホースの先端から連続して水が出ることを確認してから退出する。
退出前の「ドレンから水が出ているのを見せる」は、次回以降の作業でも必ずやってください。これだけで水漏れの連絡はほぼ無くなります。
お客様への説明の言い方
原因が「汚れが動いた」だった場合、隠さずにそのまま説明します。
「内部に付いていた汚れが洗浄で緩んで、排水口に流れて一時的に詰まっていました。取り除いて排水が通るようにしましたので、もう大丈夫です。今日の作業で汚れは落ちきっていますので、今後は詰まりにくくなります。」
ドレンパンの戻しが甘かった場合も、正直に「私の取り付けが浅かった」と言ったほうが、後々の信頼は残ります。言い訳から入ると、その場は収まっても口コミに書かれます。
費用と保険
自分で復旧できた場合は費用ゼロで済みますが、階下への漏水や床材の膨れなど、第三者・財物への損害が出た場合は賠償責任保険の出番です。私は東京海上日動の超ビジネス保険に入っています。補償の範囲や実際の手続きは別記事にまとめました。
再発防止:次の現場から変えること
- 洗浄前にドレンホースを吸引しておく。汚れが動く前に出口を確保する。
- ドレンパンを外す機種は、戻したあとに必ず水を流して排水を確認する。
- 退出前の「冷房20分・ドレン確認」を作業手順に固定する。
- 見積時に「洗浄後、まれに緩んだ汚れで一時的に排水が詰まることがあります。その場合は無償で対応します」と一言添えておく。
使っている道具は道具一式チェックリストにまとめています。ドレン用の吸引ポンプは1本持っておくと、この記事のケースはほぼ解決します。
【ご自身の体験を追記:実際に水漏れ連絡を受けた事例、機種、どう解決したか】

