本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。紹介している商品・サービスは運営者が実際に使っているもの、または同業者の間で一般的なものです。
本記事は同業者・開業したばかりの方向けです。電装部に水が入った状態での通電は、基板の焼損だけでなく漏電・発火のリスクがあります。迷ったら通電しないでください。
養生が甘かった、噴霧器の向きを間違えた、洗浄機のホースが暴れた。理由は何であれ、電装ボックスの近くが濡れたと気づいた瞬間にやることは一つ、絶対にすぐ通電しないことです。濡れた基板は、乾けばそのまま使えることが多い一方で、濡れたまま通電した基板はほぼ確実に壊れます。
通電前のチェック
- 電源プラグが抜けている(ブレーカーが落ちている)ことを再確認する。
- 電装ボックスのカバーを外し、基板表面・コネクタ・端子台に水滴があるか目視する。ライトを斜めから当てると水膜が見える。
- 水滴が見えたら、乾いたウエスで押さえるように吸い取る。こすらない。
- コネクタの差し込み部は、エアダスターかブロワーで水を飛ばす。
- 洗浄液(アルカリ)がかかった可能性があるときは、きれいな水を含ませたウエスで軽く拭き、その後乾燥させる。アルカリの残留は後日の腐食の原因になる。

乾燥の目安
| 状態 | 乾燥方法 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 表面に数滴 | ウエスで吸って自然乾燥 | 30分〜1時間 |
| 基板全体に霧状 | ブロワー+ドライヤーの冷風〜弱温風を離して当てる | 1〜2時間 |
| ボックス内に水が溜まった | 基板を外して立てかけ、送風 | 半日以上。可能ならその日は通電しない |
ドライヤーの温風を近くから当てると、電解コンデンサや樹脂部品を傷めます。「手で触って温かい程度」の距離を守ってください。
通電して確認すること
乾燥後、カバーを戻し、お客様に立ち会ってもらって通電します。
- 受信ランプが点く・リモコンに反応する
- 冷房運転でファンが回り、10分以内に冷風が出る
- エラー表示(点滅)が出ない
- 異音・焦げ臭がない
ここで異常が出た場合は、それ以上の試運転をせず、メーカー修理の手配に進みます。
修理費の相場と保険
| 修理内容 | 相場(出張費込み・目安) |
|---|---|
| 室内機の制御基板交換 | 15,000〜35,000円 |
| 表示・受信基板の交換 | 8,000〜20,000円 |
| ファンモーター交換 | 15,000〜30,000円 |
| 古い機種で部品供給終了 | 修理不可。買い替えとなり本体代の交渉に |
相場はメーカー・機種で変わります。修理代を自腹で払うか保険を使うかの判断は、免責金額と翌年の保険料を見て決めます。私の場合の考え方は超ビジネス保険の体験談に書きました。
お客様への説明
事実を先に、対処を次に、補償を最後に。「作業中に電装部に水が入った可能性があるため、安全のため乾燥させてから通電確認します。万一不具合が出た場合は、私の保険で修理費用を負担しますのでご安心ください」。これを言えるのは保険に入っているからです。開業初日から入っておく理由がここにあります。
再発防止
- 電装ボックスを覆う専用の養生カバー(電装カバー)を使う。ビニールとマスカーの手作りより早くて確実。
- 噴霧器は電装側から離れる向きで、ノズルを下向きに。
- 洗浄機のホースは、ホース先端を持つ手と反対の手で本体側を押さえて固定する。
養生カバーの比較は養生シート・洗浄カバー比較で。
【ご自身の体験を追記:ヒヤリとした事例と、その後の養生の変え方】


