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現場のトラブルメモ
「洗ったあとから水が垂れてきた」。まず聞きたいのは、いつから、どこが、どの運転で濡れるか。いきなり洗い直す前に、屋外への排水と、室内で最初に濡れる場所を見ていきます。
電話を受けたときと、現場で調べるとき
業者がまだ現場にいない場合は、お客様に運転を止めてもらい、バケツやタオルで床・家具への被害を防ぎます。濡れた電源部には触らず、訪問まで無理に運転を試してもらわないようにします。
業者が現場で漏れ方を確認する場合は、電装部の水濡れなどがないことを確認し、養生したうえで冷房運転を行います。冷房できる条件なら最低設定温度にし、屋外の排水と漏れ始める場所を同時に確認。止めたままでは分からない漏れもあります。
焦げ臭い、ブレーカーが落ちる、電装部へ水が回る場合は、再現運転をせずに電源を遮断して点検へ。電装部を濡らした可能性があるときの対応を確認してください。
最初はドレンホースの出口から
排水されているか、防虫キャップや逆止弁に汚れが詰まっていないかを見ます。洗浄で流れた汚れが、出口の細かな網や弁をふさぐこともあります。途中のつぶれ、上り勾配、先端の水没も確認しましょう。
詰まりを取り除く作業は停止してから。出口の部品を清掃しても流れが戻らなければ、ホース内やドレンパン側も確認します。手動のドレンポンプと乾湿両用掃除機の使い分けは、下の手順にまとめました。
手動ドレンポンプ(SK11 サクションクリーナー SWT-210D)
ドレンホースの出口から詰まりを吸い出す道具。防虫弁を外しても流れが戻らないとき、ホース内の汚れを取るのに使います。ホースの内径と先端形状に合うか確認してください。
実際に取り除いた詰まりの写真は 道具一覧の「排水が悪いときに使う道具」 へ。
乾湿両用掃除機 E-Value EVC-100P(吸水5L)
ドレンパンや本体に残った汚水をその場で回収するのに使っている掃除機。ミニノズル付きで狭い場所にも届きます。回収する水が多い現場は容量11LのEVC-200SCLも候補です。
タンク容量と吸水容量は異なります。吸水時はフィルター・紙バッグを吸水用の状態にしてください。
排水していても、原因はまだ絞り切れない
吹き出し口から水が飛ぶなら、風量、熱交換器の冷え方、霜の有無を見ます。汚れによる風量不足や冷媒不足のほか、室温・湿度による結露もあります。水飛びだけでガス漏れとは決められません。
一か所から垂れるなら、受け皿やケーシングのひび、水が本来の経路から外れるブリッジ現象も候補です。ライトで漏れ始めを追い、必要なら電源を遮断して少量ずつ通水し、前面・背面など場所を分けて調べます。
小型マグネットライト(充電式・磁石付き)
漏れ始める場所を追うとき、奥のネジやコネクタを見るときに手元を照らす小さな作業灯。金属ケースに磁石で固定すれば両手が空きます。連続点灯時間と充電端子を確認して選びます。
実際に使っている写真と選び方は 小型マグネットライトの記事 へ。
右側の排水経路を確認したパナソニックの例は、実写付きの記事で紹介しています。右から漏れる機種すべてに同じ処置が使えるわけではありません。
直した後は、冷房と屋外への排水まで
詰まりを除いた、乾かした、部品を交換した。それぞれの処置後に、組み付けと通水を確認し、冷房中の排水と漏れも見ます。暖房で乾いたことや、短い送風確認だけでは、水漏れが直ったとは判断しません。
再現できなかった条件や確認できなかった場所は、写真と一緒に記録してお客様へ伝えます。前回漏れ始めるまでにかかった時間も、確認の目安になります。

