本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。紹介している商品・サービスは運営者が実際に使っているもの、または同業者の間で一般的なものです。
本記事は同業者向けです。補修はあくまで応急処置で、お客様への説明と了承を前提にしてください。
ルーバーの軸を折る、前面パネルの爪を欠く。エアコンクリーニングで一番多い「壊した」はこれです。金額は小さいのに、対応を間違えると信用を大きく失う。逆に、対応がきれいだとリピートにつながる場面でもあります。
折れた瞬間にやること
- 折れた破片を探して回収する(後で接着・部品照合に使う)。
- その場でお客様に伝える。隠して帰らない。
- 「そのまま使えるか」「見た目や動作に影響するか」を確認する。
ルーバーの軸は、片側が折れても反対側の軸とモーター側の受けで動くことが多く、動作に影響しないケースがあります。ただし「動くから黙っておく」は絶対にやらない。

応急補修の方法
| 部位 | 補修方法 | 注意 |
|---|---|---|
| ルーバーの軸(丸軸) | プラスチック用の2液エポキシ接着剤で破片を接着。当日中は動かさない | 瞬間接着剤はABS樹脂を白化させやすい。プラ用を選ぶ |
| ルーバーの受け側の穴 | 軸を受ける部分が割れた場合は接着+補強。動作確認を厳重に | 補修で動作に負荷が出ると、今度はモーターを痛める |
| 前面パネルの爪 | 1〜2本の欠けなら残りの爪で固定できる。ガタつく場合は爪部分を接着 | パネルが落ちると危険。ガタが残るなら部品交換 |
| フィルター枠の爪 | 接着可。負荷が小さい | — |
補修した箇所は必ず写真を撮り、お客様に「補修した場所」と「もし外れたら連絡してほしい」ことを伝えます。
部品の取り方
- 型番(室内機の銘板)を控える。
- メーカーの部品センター(サービス窓口)に電話し、部品名と型番で照会。ルーバー単体で1,500〜5,000円、前面パネルで5,000〜15,000円程度が目安。
- 入手経路は、メーカー直販、電材・設備の卸、通販の補修部品ショップ。古い機種は供給終了のこともある。
- 納期は3日〜2週間。取り寄せ後に再訪問して交換する。
【ご自身の体験を追記:実際に取り寄せた部品、価格、納期、窓口の対応】
お客様への伝え方
「作業中に風向ルーバーの軸を折ってしまいました。動作には影響しませんが、部品を取り寄せて交換させていただきます。費用は私の負担です。」
交換まで待ってもらう間、補修して使えるようにしておく。ここまでやると、多くのお客様は「そこまでしてくれるなら」となります。値引きで済ませようとすると、かえって印象が悪い。
弁償の判断と保険
数千円の部品代なら自腹で処理し、保険は使わないのが一般的です。ただし前面パネルの大きな破損や、古い機種で部品が出ず本体交換になるような場合は、賠償責任保険の対象になります。免責金額(自己負担額)を知っておき、それ以上の損害なら保険を使う、という線引きを決めておいてください。
再発防止
- ルーバーは外す前に「外し方」を型番で確認。軸を回転させて抜く方式と、たわませて抜く方式がある。
- 冬場は樹脂が硬く折れやすい。暖房で室温を上げてから作業する。
- お掃除機能付きは爪が多い。お掃除機能付きの分解で壊しやすい箇所も参照。


