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エアコンクリーニングは、車と10万円前後の道具があれば始められる数少ない仕事です。ただし「始められる」と「食べていける」は別で、順番を間違えると、道具だけ揃えて仕事がない、仕事はあるのに事故で赤字、ということが起きます。この記事は、私が開業したときの反省も込めて、やることを順番に並べたものです。各ステップの詳細は個別記事にあります。
全体の流れ
| 時期 | やること | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 開業3か月前 | 技術を身につける(研修・同行・練習) | 研修はどこで受ける? |
| 同 | 独立かFC加盟かを決める | FC加盟か独立か |
| 2か月前 | 道具を揃える・車を用意する | 開業資金は本当に10万円で足りるか、道具一式チェックリスト |
| 1か月前 | 賠償責任保険に入る | 個人事業主のエアコン屋に必要な保険は3つ |
| 同 | 開業届・青色申告承認申請を出す | 開業届と青色申告承認申請書、初めての会計ソフト比較 |
| 同 | 料金を決める・見積書と同意書を作る | 初めての単価設定 |
| 開業前〜開業後 | 集客サイト・直接受注・協力会社の入り口を準備 | 集客を1社に任せないための実体験 |
| 開業後 | 作業手順を固定し、トラブル対応を覚える | 水漏れの対応、基板に水がかかった時 |
ステップ1:技術を身につける
自宅のエアコンを何台か分解洗浄した程度で開業する人がいますが、お客様の家の機種は毎回違います。お掃除機能付き、天井埋込、古い機種。最低でも研修か同行で、10台以上の異なる機種を触ってから開業してください。研修の選び方は研修はどこで受ける?にまとめました。
ステップ2:独立かFCか
FC(フランチャイズ)は研修・集客・ブランドがセットで来る代わりに、加盟金とロイヤリティがかかります。独立は料金や仕事の取り方を決めやすい一方、集客や事務も自分で整える必要があります。残る金額は、受注単価・手数料・経費・かける時間によって変わります。どちらが正解ということはなく、「貯金額」と「営業が苦でないか」で決まります。FC加盟か独立か|収支を比較で数字を出しています。
ステップ3:道具と車
車を除けば10万円前後で最低限は揃います。ただし洗浄機と養生カバーは安物を買うと作業時間が伸びて、結局買い直します。最初に何を買い、何を後回しにするかは開業資金の実際の内訳で。
ステップ4:保険
開業日より前に入ります。最初の現場で事故が起きることは普通にあります。私は東京海上日動の超ビジネス保険に入っていますが、これは一例で、他の選択肢と考え方は必要な保険は3つにまとめました。
ステップ5:届出と会計
税務署に開業届と青色申告承認申請書を出します。期限と迷う欄の書き方、freee・マネーフォワード・弥生の無料作成サービスの違いは開業届と青色申告承認申請書にまとめました。会計ソフトは初めての会計ソフト比較から。副業から始める人は、副業から始めるときの就業規則・確定申告・住民税の注意点も先に読んでください。
日々の売上やレシートの整理は、最初にやり方を決めておくと後がラクです。売上・経費の残し方と会計ソフトの選び方も、開業前に見ておきましょう。
ステップ6:料金と書類
料金は地域相場だけでなく、作業と移動の時間、経費、集客手数料まで含めて決めます。忙しくてもお金が残らない料金になっていないかを確かめましょう。見積書・作業報告書・免責同意書(古い機種の場合)の3点はテンプレートを用意しておきます。屋号・名刺・簡易ホームページは最小構成から。
予約時には、台数・型番・料金・支払い方法まで一緒に伝えておくと行き違いを減らせます。予約の確認文の例と、カード払いを受ける前の準備をまとめました。
ステップ7:集客を1社に任せない
私が独立した頃は、1台3,000円の孫請けから始まりました。ほとんど休まず働いても、2人で月80万円の売上に届けばいいほう。これは経費を引く前の金額です。その後、くらしのマーケットとの出会いで仕事が大きく増えました。ただ、集客が1社頼みになる怖さも感じています。
最初から直接受注だけで埋めようとせず、3つの入り口を組み合わせる。開業時には、この考え方がおすすめです。
- マッチングサイト:くらしのマーケット、ユアマイスター、おうちにプロなどを、手数料・入金・対応エリア・規約で比較。ほかの仕事が入った時間は受付を閉じ、無理なく対応できる空き枠を公開します。登録だけで受注が保証されるわけではありません。
- 自分のお店への直接受注:Googleビジネスプロフィール、ホームページ、紹介などの入り口を育てます。料金・作業内容・予約先を分かりやすく用意しましょう。
- 協力会社・同業からの仕事:委託料金、移動、駐車場代、支払い条件まで見て受けます。条件によっては、安く受けた直接注文より残る金額が多いこともあります。
手数料は、お客様に見つけてもらうための費用として考えます。大切なのは「何件来たか」だけでなく、手数料と経費を引いていくら残り、何時間かかったか。売上が1社に偏っていないかも、毎月見直します。
サイトで出会ったお客様のリピート依頼にも、各社のルールがあります。直接受注を育てることと、規約に反してサイトの外へ誘導することは分けて考えてください。
1台3,000円の孫請けから、予約が埋まるまでの実体験を読む →
当時と今の違い、手数料を含めた料金の計算、Googleで見つけてもらう準備もまとめています。
直接のお問い合わせには、私はLINE公式アカウントを使っています。写真や希望日を受け取り、作業と移動の時間を確認してから予約を確定します。お客様との連絡と、スタッフに共有する予定は分けて整えると考えやすくなります。
予定管理は現在ウレシーを使っていますが、将来のAI活用に向けてGoogleカレンダーへの移行を検討中です。スタッフとの共有を重視するならTimeTreeも候補。LINE・Googleカレンダー・TimeTreeの使い分けにまとめました。
自分のサイトを用意するなら、AIでホームページを作る手順と予算へ。売上や請求の記録は、会計まわりの整え方へ進んでください。
開業前チェックリスト
- 10台以上の異なる機種を分解洗浄した
- 洗浄機・養生・洗剤・脚立・工具が揃い、車に積んで固定できる
- 賠償責任保険の証券が手元にある
- 開業届と青色申告承認申請を提出した
- 料金表・見積書・作業報告書・同意書がある
- 受注の入り口を用意し、掲載料金・写真・受付可能な日程・利用条件を確認した
- 水漏れ・基板・爪折れの対処を読んで、道具(吸引ポンプ・接着剤)を積んだ


