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独立後の実体験から
くらしのマーケットとの出会いで、私の売上は大きく変わりました。だから、手数料がかかるという理由だけで、マッチングサイトを使わないのはもったいないと思っています。
ただし、頼りきりになるのも怖い。直接受注を育てながら、マッチングサイトと協力会社の仕事を組み合わせる。今の私が、これから独立する人に伝えたいのはこの考え方です。
この記事は、エアコン屋の裏方を運営する私自身の経験と考えです。昔の店舗数・順位・時期は記憶にもとづきます。当時の経験と、現在確認できる料金・ルールを分けて紹介します。
28歳で独立。最初はエアコン1台3,000円の孫請けだった
私は25歳で、エアコンクリーニングも行うハウスクリーニング会社に就職しました。そこで3年経験を積み、28歳で独立しました。
独立当初は、以前からつながりのあった同業の社長に声をかけてもらい、テレビ通販系の在宅クリーニングを請けていました。水回りとエアコンをセットで回る仕事で、孫請けとして受けるエアコンクリーニングは1台3,000円の委託料金でした。
それでも、前の会社の給料と比べれば悪くないと感じていました。ところが、入金が遅れることが増え、最終的には発注元と連絡が取れなくなり、その仕事がなくなってしまいました。
その後は、掃除屋の交流掲示板に「応援に入れます」と書き込みました。ありがたいことに仕事自体は途切れませんでしたが、朝から夜まで、ほとんど休みなし。年間の休みが2日程度だった時期もあります。
それだけ働いて、2人で月80万円の売上に届けばいいほう。
これは経費を引く前の売上です。2人の手取りが80万円あった、という意味ではありません。仕事があることと、余裕を持って続けられることは別でした。
お客様のつもりで検索したら、くらしのマーケットを見つけた
「在宅のクリーニングを、もっと自分たちで受けられないか」。そう考えて、お客様の立場になり、Googleで「エアコンクリーニング」と検索してみました。29歳頃だったと思います。
ダスキンやおそうじ本舗など、よく知っている名前が並ぶ中に、当時の私には聞き慣れないサイトがありました。それが、くらしのマーケットです。
私が見ていた頃は、掲載されている業者は100店舗にも満たず、口コミの多い店舗でも20件前後だったように記憶しています。今の規模からは想像しづらいですが、まだ同業に話しても知らない人が多い時期でした。
登録すると、すぐに注文が入るようになりました。口コミも少しずつ増え、半年も経たないうちに、当時私が確認していた全国の掲載店の中では、口コミ数も評価も一番になったと記憶しています。
数年後には、1日で30件以上の注文が入る日もありました。予約枠を公開すると、2日ほどで1か月の予定が埋まる。夏場は3か月先まで埋まる、という状況でした。
私が強く実感したのは、お客様が検索したときに、見つけてもらえる場所にいる強さです。技術だけを磨いていても、存在を知ってもらえなければ注文にはつながりません。
2割の手数料を払っても、下請けより残る金額が多かった
当時、同業に登録を勧めると、「よく分からないサイトに、なぜ2割も払うのか」「面倒そうだ」と言われることがありました。その気持ちも分かります。
でも、お客様が1万円払う作業を下請けで受け、こちらに入る委託料金が4,000円や5,000円という仕事も珍しくありませんでした。それに対し、1万円から2,000円の手数料を払って8,000円残るなら、私には大きな違いでした。
| 受け方 | 受け取る金額/手数料差引後の金額 |
|---|---|
| 下請けの例 | 委託料金4,000〜5,000円 |
| マッチングサイトの例 | 10,000円 − 2,000円 = 8,000円 |
もちろん、この8,000円がそのまま利益になるわけではありません。移動、駐車場、洗剤、道具、人件費などはここから出ます。それでも、同じ作業をしたときに受け取れる金額の差は大きかったです。
手数料だけを切り取るより、仕事を取るための費用として、支払った後にいくら残るかで考える。この感覚は今も変わりません。
売上が増えた一方で、予約の返信に8時間以上かかる日も
注文が増え、前の会社の同僚にも声をかけました。忙しい頃は、お客様とのメールや日程調整だけで8時間以上かかることもあり、現場と寝る時間以外は、ずっと予定を調整しているような状態でした。
手数料だけで100万円近く支払う月もありました。売上が大きくなる一方で、返信や手配の仕事も増える。予約が多ければ、それだけでラクになるわけではありません。
これから増やすなら、作業時間だけでなく、返信・移動・見積もり・会計に使う時間も含めて考えたほうがいいです。台数・型番・希望日・料金の確認文を揃えるだけでも、往復を減らせます。
現在、自社へ直接お問い合わせいただくお客様とのやり取りには、LINE公式アカウントを使っています。私には必須の道具です。予定管理はウレシーを使っていますが、今後のAI活用も考え、Googleカレンダーへの移行を検討しています。これは当時のメール対応とは別の、現在の運用とこれからの計画です。
LINEでの受付と、Googleカレンダー・TimeTreeの使い分けを見る →
登録すれば仕事があった時期を経て、依存が怖くなった
私の感覚では、5年ほどは、登録していれば在宅の仕事が毎日あるような時期が続きました。その後、同業の登録が増え、ユアマイスターやおうちにプロなどのマッチングサイトも目にするようになりました。
ただ、業者が増えるにつれて、「登録さえすれば仕事が来る」とは言えなくなってきました。価格で比較され、値下げしても手数料はかかる。案件によっては、条件のよい下請けのほうが残る金額が多いこともあります。
そこで私が考えたのは、もし集客の大半を1社に任せていたら、条件が変わったときに断れなくなる、ということでした。手数料や掲載条件が今後変わる可能性もある。これは特定の変更を予言しているのではなく、自分で決められない仕組みに、売上の大半を預けるリスクの話です。
独立した直後、発注元の事情で仕事がなくなった経験もあります。入り口が下請けからマッチングサイトに変わっても、1社頼みなら同じ怖さが残ります。
だから、マッチングサイトを続けながら、条件のよい協力会社の仕事も探しました。在宅クリーニングを扱う会社、ガス会社や警備会社のサービスに関わる仕事、メーカー関連の仕事なども、候補になります。大手なら必ず高単価という意味ではなく、募集の有無も含めて、委託料金と条件を一つずつ確かめます。
直接受注・マッチングサイト・協力会社。3つを組み合わせる
理想は、自分が納得できる料金で、お客様から直接頼んでもらうことです。ただし、直接受注なら何でも有利とは限りません。
自分のサイトで安く受けすぎていれば、大手からの委託料金のほうが高いこともあります。広告費や問い合わせ対応に時間がかかる場合もあるので、「直接か下請けか」だけでなく、1件の残額と、かかった時間で比べるのが大切です。
料金だけでなく、入金までの日数、キャンセルの扱い、駐車場代、再訪問の負担も確認します。売上を分けるだけでなく、無理なく続けられる仕事の組み合わせを作る、という考え方です。
月末に見るのは、件数だけではありません。
- どこから、何件の依頼が来たか
- 手数料・広告費・現場経費を引いた残額
- 返信から作業完了までに使った時間
- 売上が1社に偏っていないか、入金は予定どおりか
空いた日を開けられる。それが今も便利だと思う理由
自分の集客だけで、最初から毎日の予定を埋めるのは難しいです。そんなときに、マッチングサイトは役立ちます。
ほかの仕事が入ったら、その時間帯を受付不可にする。急なキャンセルで予定が空いたら、再び受付可能にする。空き枠をお客様に知らせられるので、うまく使えば予定を埋める助けになります。
もちろん、開けた日が必ず埋まるわけではありません。移動時間や作業の延長も見込んで、受けられる枠だけを出します。すでに成立している予約を、別の仕事のために後回しにするという意味でもありません。
くらしのマーケットでも、別の予定がある時間を手動でブロックできます。公式:カレンダー機能
昔の説明と、今の手数料・リピーターのルールは分けて考える
当時の営業担当者からは、下請けから抜け出すための仕組みで、最初の手数料はお客様を紹介してもらうための費用、その後はリピーターになる、といった説明を受けた記憶があります。私はその考え方に納得しました。
その頃に自分のホームページも作り、掲載された店舗名から私の店を知って、ホームページを見つけてくださる方も増えました。ただ、この昔の経験を、そのまま今の運用方法として紹介することはできません。
現在の条件で確認すること
くらしのマーケットの基本の予約手数料は、予約金額(税込)の20%に消費税を加えた額です。最低手数料は2,000円(税別)。1万円の予約なら、手数料は2,200円、差引後は7,800円になります。
また、公式FAQでは、サイトでつながったリピーターからの直接依頼など、システム外で行った作業にも申告が必要と案内されています。「2回目から自動的に手数料なし」とは考えず、最新ルールに従ってください。
確認日:2026年10月9日。公式:手数料・請求・システム外作業の案内
自社集客を育てるというのは、サイトで知り合ったお客様を規約に反して外へ誘導することではありません。Google検索や紹介などから、自分の店を新たに知ってもらう入り口を持つ、ということです。
手数料込みで料金を決めるなら、「2割上乗せ」とは違う
「手数料を含めた料金で掲載すればいい」という考え方自体は合理的です。ただ、1万円に2割足して1万2,000円にしても、そこから20%引くと9,600円。1万円は残りません。
掲載料金 = 残したい金額 ÷(1 − 手数料の割合)
20%だけの計算なら、10,000円 ÷ 0.8 = 12,500円です。
現在のくらしのマーケットの手数料と、その消費税10%まで含めた支払額を22%とすると、10,000円 ÷ 0.78 ≒ 12,821円。例えば12,900円なら、手数料2,838円を引いて10,062円が残る計算です。
ここでの残額は、ほかの経費や自分の税金を引く前の金額です。最低手数料・決済などの追加費用がある場合は別に計算します。実際の請求では端数処理も確認してください。
料金を上げれば必ず選ばれるわけではありません。作業範囲、技術、写真、説明、口コミで「この料金で頼む理由」を伝えられるかも大切です。申し込み後に、掲載していない手数料を上乗せするのではなく、最初から条件に沿った総額を示します。
直接受注を育てるなら、Googleと自分のホームページから
私なら、独立した段階からGoogleビジネスプロフィールを整えます。マップや検索に、お店の情報を無料で掲載・管理でき、エアコンクリーニングのような出張サービスも対象です。
ただし、登録すれば大手より上に出る、口コミさえ増やせば注文が来る、というものではありません。Googleは、検索との関連性、距離、知名度などをもとに表示順位を決めると説明しています。
- 正確なお店の情報を登録する。屋号、対応エリア、営業時間、電話番号を揃え、オーナー確認を進めます。
- 実際の作業が伝わる写真を載せる。お客様の個人情報や写り込み、掲載許可を確認します。
- 作業後、率直な口コミをお願いする。口コミへのお礼に割引や特典を付けたり、良い評価だけを求めたりはしません。
- 料金・作業内容・予約先を確認できるページを用意する。ホームページとプロフィールの情報を一致させます。
公式情報:ビジネスプロフィールの始め方/ローカル検索の順位の考え方/口コミの集め方
ホームページは、Googleビジネスプロフィールを始めるための必須条件ではありません。それでも、料金や対応範囲を自分の言葉で説明でき、お客様が安心して依頼先を選ぶための場所になります。
最初から高額な制作を頼む必要はありません。自分で更新できる小さなサイトから始め、文章や構成を考えるところにAIを使うのも一つの方法です。作成の費用だけでなく、公開後の更新費用と管理の手間まで確認しましょう。
自分のサイトをAIで作る手順と予算を見る →これから独立するなら、集客の入り口を少しずつ増やす
私が伝えたいのは、「マッチングサイトをやめよう」でも、「登録すれば稼げる」でもありません。私自身、くらしのマーケットに助けられ、仕事の取り方が大きく変わりました。
そのうえで、1社から仕事が来なくなっても、すぐに全部が止まらない形にしておく。直接受注を育て、条件の合う協力会社とも付き合い、マッチングサイトは受けられる日程で活用する。
手数料を払うこと自体を嫌がるより、支払った後に何が残るかを見る。依存するのではなく、仕事を続けるために利用する。これが、独立してから私が経験してきた中での考えです。
ユアマイスターやおうちにプロを検討する場合も、くらしのマーケットの条件を当てはめず、それぞれの手数料、入金、キャンセル、リピーターのルールを確かめてください。
開業ガイドの「ステップ7:集客」に戻る →- エアコンクリーニングで開業する全手順開業届から集客までを順番に。これから始める人はここから。
- 初めての単価設定|1台いくらにするか手数料込みで残る金額から逆算する考え方。
- 出張先でカード決済を受ける|Square・Airペイ・STORESマッチングサイト以外の直接受注で必要になる決済の準備。


