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名乗る、渡す、見つけてもらう。
屋号・名刺・簡易ホームページ。開業時の最小構成。
開業したばかりの頃は、名乗り方と連絡先の整え方で時間を使いがちです。屋号は登記も費用もいらず、名刺は1枚のデザインで足り、ホームページは「料金・対応エリア・連絡方法」が載っていれば仕事になります。最初に揃えるものを最小限で決めて、あとは仕事をしながら足す。その順番で整理しました。
屋号の決め方:避けるものだけ知る
現場の人が、よく迷うところ
屋号は開業届に書く欄がありますが、空欄でも出せますし、あとから変えても届出は不要です。凝った名前を考えて開業が遅れるより、仮の屋号で始めて、仕事が安定してから看板を作り直すほうが現実的です。
決めるときに避けるものは3つだけです。
- 「株式会社」「合同会社」など会社を思わせる言葉。個人事業では使えません。「〇〇商会」「〇〇サービス」「〇〇クリーン」は問題ありません。
- 有名な会社・ブランドと紛らわしい名前。商標の問題になります。候補が決まったら、Google検索と特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)で同じ名前がないか見ておきます。
- 読めない・聞き取れない名前。電話で「〇〇クリーンの〇〇です」と名乗って一度で伝わるか。英語の綴りが複雑だと、検索してもらえません。
地域名を入れると検索で見つかりやすい反面、対応エリアを広げたときに合わなくなります。「エアコン」「クリーニング」を入れると仕事が一目で分かりますが、同業者と似た名前が増えます。どちらを取るかは、将来エリアを広げるつもりかで決めます。
屋号付きの銀行口座を作りたい場合は、開業届の控えが必要になる銀行が多いです。屋号を開業届に書いておくと、口座・決済サービス・保険の申込で名前がそろいます。開業届と青色申告承認申請書 →
名刺に入れる情報は4つ
名刺は「次に頼むとき、すぐ連絡できる一枚」です。作業後に渡すことを考えると、表は屋号・名前・電話番号・対応する作業の4つで足ります。裏に予約先のQRコード(LINE公式アカウントかホームページ)を置くと、電話に出られない時間帯の受付になります。
- 表誰に頼めるか屋号・名前・電話・作業の種類
- 裏次にどう連絡するかLINEかサイトのQR
- 余白清掃日を書く欄次回の目安をその場で
作り方と印刷先の選び方は、別の記事にまとめてあります。Canvaの無料プランで作り、ネット印刷に出す流れです。
エアコン屋の名刺・次回清掃カード|Canvaで作って印刷する流れ →/開業用の電話番号をどうする? →
目次へ戻る ↑簡易ホームページは何を載せるか
最初のホームページは、集客サイトやマッチングサイトで見つけたお客様が「この人に直接頼めるか」を確かめに来る場所です。載せるのは5つ。
| 載せるもの | 理由 |
|---|---|
| 料金表 | 「壁掛け 〇〇円〜、お掃除機能付き 〇〇円〜」。税込で。問い合わせの半分は料金です。 |
| 対応エリア | 市区町村の名前で。出張費がかかる範囲も書く。 |
| 対応できる機種・できない機種 | お掃除機能付き、天井埋込、古い機種の扱い。断る条件も先に書くと、現場でのトラブルが減ります。 |
| 連絡方法 | 電話・LINE・フォーム。返信の目安時間も。 |
| 運営者情報 | 屋号・名前・所在地(市区町村まででも可)・保険加入の有無。 |
作り方は2通りです。
WordPressで自分のサイトを持つ
レンタルサーバーを契約し、WordPressを入れて作ります。年1万数千円。ページを増やせて、あとから予約フォームや施工事例を足せます。AIに相談しながら作る手順はChatGPT・Claudeでホームページを作るに画面つきでまとめてあります。
作成サービスで1ページだけ作る
ペライチなどのサービスは、テンプレートに文章と写真を入れるだけで1ページのサイトになります。ペライチは2025年10月からページの公開に有料プラン(月1,600円台〜)が必要です。無料で公開したい場合は、次のGoogleビジネスプロフィールを先に使います。
Googleビジネスプロフィールは無料で先に
Googleで「エアコンクリーニング 〇〇市」と検索したときに地図と一緒に出る店の情報は、Googleビジネスプロフィールに登録した内容です。登録は無料。店舗を持たない出張型の仕事でも登録できます。
- 住所は削除できる。自宅で開業していて住所を出したくない場合は、住所を登録せず「サービス提供地域」だけを設定します。地域は市区町村や郵便番号で、最大20か所まで。車で2時間以内の範囲が推奨されています。
- ビジネス名は屋号そのまま。「〇〇市のエアコンクリーニング 〇〇クリーン」のように地域名やうたい文句を足すのはガイドライン違反になります。
- 口コミが集まる場所になる。作業後に「よければ口コミを」とお願いする先はここです。QRコードを名刺の裏に置くと、お客様がその場で書けます。
- 写真と営業時間を埋める。作業中の写真、道具、車。空欄が多いと表示されにくくなります。
ホームページがまだなくても、ビジネスプロフィールに料金と連絡先を書いておけば、問い合わせは来ます。順番は、ビジネスプロフィール → 名刺 → ホームページでかまいません。
確認:Google ビジネス プロフィール ↗/サービス提供地域の設定(Googleヘルプ) ↗
目次へ戻る ↑費用の目安
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 屋号 | 0円 | 登記は不要。商号登記をする場合は登録免許税3万円がかかるが、個人事業では通常しない |
| 名刺 | 100枚で数百円〜2,000円程度 | Canva無料プランで作成、ネット印刷に入稿。紙と送料で変わる |
| Googleビジネスプロフィール | 0円 | 登録・運用とも無料 |
| WordPressのサイト | 年13,200円前後 | エックスサーバー スタンダードの通常料金の例。対象ドメインは契約中無料の特典あり |
| 作成サービスで1ページ | 月1,600円台〜 | ペライチのライトプラン。年額だと WordPress と近い |
最初の1年は、名刺とビジネスプロフィールだけで1万円以内。ホームページは、マッチングサイトの受注が安定して「直接頼みたい」と言われるようになってからでも遅くありません。そのときに、この記事の「載せるもの5つ」をそのまま使ってください。


