個人事業主の税金ガイド|2年目の予定納税・消費税・事業税に備える

カレンダー、電卓、書類を並べて納税予定を整理する仕事の机 お金・保障

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制度確認:2026年10月7日|個人事業主向け・日本の制度

現場の仕事と、お金の備え。

税金は、
払う時期まで知っておく。

売上から経費を引いたら終わり、ではありません。独立後に届く税金を、現場で働く人の目線で整理しました。

売上=使っていいお金、ではない

独立してから、身にしみたこと

「払ったばかりなのに、また納付書?」。初年度は気にしていなかった予定納税が始まり、所得税に加えて消費税の中間納付や事業税も届く。私も、後から来る支払いの多さに驚きました。

仕事が増えているのに、お金が足りない。そんな思いを減らすため、独立したばかりのうちから税金の種類と、払う時期を一緒に押さえておきたいところです。

  1. 現場の仕事で受け取る売上入金前の売上も記録する
  2. 仕事に必要な支出を引く利益洗剤・道具・外注・移動費など
  3. 税金と生活費を見込む手元の余裕口座残高を全部使わない

所得税の出発点は、売上から必要経費を引いた事業の所得。そこから青色申告特別控除や所得控除など、適用できる控除を確認して計算します。売上にそのまま所得税率を掛けるわけではありません。

一方、消費税は別の計算です。利益が少なくても納税が生じることがあります。また、借入金の返済元本は通常の経費とは違い、高額な道具や車は減価償却などの検討が必要です。利益と口座の残高は一致しません。

制度の確認:国税庁・事業所得 ↗

制度の確認:国税庁・必要経費 ↗

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まず知っておきたい税金と保険料

種類何を見て決まる?/気をつけたい点
所得税年間の所得と控除などから計算。利益が増えると税率の段階も変わります。申告時には復興特別所得税も含めて確認。
住民税基本は前年の所得に対する税金。会社員から独立した初年度にも、前年の給与に対する支払いが来ます。
個人事業税対象となる事業にかかる都道府県税。所得税とは別。事業主控除や業種による税率があります。
消費税・地方消費税課税事業者が対象。インボイス登録によって、売上が小さくても納税が必要になる場合があります。
国民健康保険・国民年金税金とは別ですが資金繰りには一緒に入れる項目。加入制度・前年所得・世帯などで負担が変わります。
車・事業用資産の税金自動車税等や、対象となる事業用の償却資産なども確認。該当する人は年間予定へ追加。

事業税は「青色で65万円引いたから大丈夫」とは限らない

埼玉県の例では、請負業などの税率は5%。年間の事業主控除は290万円ですが、開業した年など営業期間が1年に満たなければ月割りです。所得税の青色申告特別控除は、個人事業税では適用されません。

例:通年営業で、青色申告特別控除前の事業所得が450万円。ほかの調整・控除がなく、5%の対象業種なら、(450万円−290万円)×5%=8万円。事業の実態による業種判定は県税事務所へ確認します。

制度の確認:埼玉県・個人事業税 ↗

制度の確認:埼玉県・個人事業税のよくある質問 ↗

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2年目は、春だけで終わらない

前年分の精算と、今年分の前払い。さらに住民税・事業税が重なると、支払う回数が一気に増えます。次の表は通常の個人事業主の年間イメージ。すべての人に全項目が発生するわけではありません。

時期の目安確認したい支払い
3月前年分の所得税は原則3月15日まで。消費税は原則3月31日まで。振替納税は別の引落日。
6月ごろ〜住民税・国民健康保険の通知を確認。住民税の普通徴収は草加市では6・8・10月と翌1月の4回。
7月対象者は所得税の予定納税・第1期。
8月個人事業税の第1期(埼玉県の通常例)。消費税の中間納付が年1回の対象者も、原則この時期。
11月所得税の予定納税・第2期と、個人事業税の第2期(埼玉県の通常例)。
通年国民年金・国民健康保険、車などの支払いも予定へ。自治体や納付方法で時期は異なります。

土日祝に当たる期限、振替日、通知後の納期は年ごとに確認。納付書・e-Tax・自治体からの通知にある期限を優先してください。

制度の確認:草加市・市県民税の納付 ↗

制度の確認:国税庁・個人事業者の消費税申告 ↗

制度の確認:国税庁・申告と納税 ↗

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所得税の予定納税と、消費税の中間納付

所得税の予定納税

予定納税基準額が15万円以上だと対象。原則、基準額の3分の1ずつを7月・11月に納めます。売上や利益が15万円という意味ではありません。

消費税の中間納付

直前の年の国税部分の消費税額が48万円を超えると原則対象。地方消費税を含む支払総額や、確定申告時の残額だけで判断しません。

どちらも、今年分の税金の前払いです。翌年の確定申告で精算するので、同じ税金を二重に取られる制度ではありません。ただ、先に現金が必要になることは、予定に入れておく必要があります。

所得税の予定納税基準額が30万円の例

7月10万円+11月10万円を前払い。今年分の最終的な税額が32万円なら、ほかの調整がない単純例で、翌春に残り12万円を精算します。

その年の春に前年分30万円を支払っていれば、年内の現金支出は30万円+20万円。これが「払っても払っても届く」と感じやすい理由のひとつです。

消費税の中間納付は、いくらから何回?
前年の国税部分の年税額中間納付
48万円以下原則不要。任意の制度あり。
48万円超〜400万円以下年1回。通常は前年分の2分の1。
400万円超〜4,800万円以下年3回。通常は前年分の4分の1ずつ。
4,800万円超年11回。通常は前年分の12分の1ずつ。

地方消費税分も合わせて納めます。前年の課税期間が12か月未満の場合などは計算が異なります。

前年に対象所得などがなければ、開業初年度には所得税の予定納税が出ないことも多いです。ただし「開業年は必ずゼロ」ではありません。前年の状況で決まります。

今年は売上が落ちたのに通知額が大きい場合、所得税には減額申請、消費税には仮決算で計算する方法があります。期限や条件があるため、通知を放置せず、納期限より前に相談しましょう。

制度の確認:国税庁・予定納税 ↗

制度の確認:国税庁・消費税の中間申告 ↗

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「経費」「所得控除」「納税用の貯金」を分ける

仕事に必要な洗剤・移動費・外注費などは、記録を残して必要経費を確認。家の通信費や車など私用が混ざるものは、仕事に使った部分を説明できるようにします。

支払い・制度考え方
所得税・住民税必要経費にはしません。事業口座から払っても扱いは同じ。
個人事業税必要経費に算入できます。
国民年金・国民健康保険料通常、事業の経費ではなく社会保険料控除を確認。
小規模企業共済・iDeCo掛金は所定の所得控除の対象。事業経費とは別枠。受取時の課税や引き出し条件も確認。
NISA掛金を経費や所得控除にはしません。対象の投資利益等が非課税となる制度。

節税のために不要な道具を買えば、税金が減っても現金は出ていきます。まずは必要な経費を漏れなく記録すること。その次に、仕事と生活に支障のない範囲で積立を考えましょう。

積立の税金・引き出し条件を比べる →

制度の確認:国税庁・必要経費 ↗

制度の確認:中小機構・小規模企業共済の掛金 ↗

制度の確認:iDeCo公式・よくある質問 ↗

制度の確認:金融庁・NISAを知る ↗

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月1回、これだけは見ておく

  1. 売上と未入金を確認。作業が終わった分、これから振り込まれる分を分ける。
  2. 経費を記録。レシート・請求書を残し、カード明細と二重に入れていないか確認する。
  3. 年末の利益を見込む。繁忙期だけの数字で、1年分を楽観的に決めない。
  4. 納税用のお金を分ける。所得税・住民税・事業税と、消費税を別々に見積もる。
  5. 直近3か月の支払いを確認。通知書、振替、カード引落しもカレンダーへ。

税金用の割合は、利益・家族構成・控除・消費税の計算方法で変わります。一律に「売上の何%なら絶対安心」とは決めず、前年の申告書と今年の数字から見直すほうが現実的です。

別口座へ移すお金は、納税まで使わないための資金管理。振り替え自体で経費になるわけではありません。納期限の近いお金は、値動きのある投資や引き出しに制限のある積立に回さず、支払える状態で置いておきます。

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必要なところを、もう少し。

制度は年度・自治体・事業内容などで変わります。この記事は一般的な整理です。申告方法や控除の適用は、ご自身の記録をもとに税務署・自治体・税理士へ確認してください。

この記事を書いた人
西條 洋平|東京23区・埼玉・千葉で活動する現役のエアコンクリーニング業者。同業者からの質問はお問い合わせから。運営者について詳しくは運営者情報。

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